第46回全国戦歿者慰霊大祭を斎行
第46回全国戦歿者慰霊大祭を斎行
2021.08.15
- お知らせ
「終戦の詔書」を拝してから76年目を迎えた8月15日、本会主催の「第46回全国戦歿者慰霊大祭」を午前9時から靖國神社で斎行した。本年も、新型コロナウイルスの感染拡散が続き、収束の兆しが見えず、日本国内においても緊急事態宣言下、規模を縮小し内なる行事とした。大祭には本会会長及び副会長はじめ、自衛隊の統合・陸・海・空各幕僚長(代理)、中央参加団体の代表を含め22名が参列した。寺島泰三会長は、本年1月の歌会始め(お題「実」)における天皇陛下の御製御詠において両陛下ともコロナの収束を心から願われ、国家国民の平和と安寧を心から願っておられることが拝察されかたじけない限りでありますと述べるとともに「時代の流れに従い私どもの活動の中心である英霊のご遺族、戦友等関係者も高齢化し、世代交代が急速に進んでおり、本会の前途もまた時の経過とともに厳しいものになりつつあると云わざるを得ません。これが為、従来の活動に加え現在の時代背景に応じた意識改革、特に若い世代を取り込んだ新たな視点に立った活動を振起することこそ肝要でありましょう。しかしながら私共はいかに前途が困難であろうとも会員同志心を一つにして目的完遂のために邁進致す所存であります。」と力強く祭文を奏上した。本年は、24団体から供花を頂いた。また、岡山県笠岡市遺族連会合女性部からの「千羽鶴」が奉納された。
寺島泰三会長、副会長、来賓(拝殿にて)
祭文
「終戦の詔書」を拝してから七十六年目を迎えた本日、ここ靖国神社に鎮座まします二百四十六万六千余柱の英霊の大前において、英霊にこたえる会「第四十六回全国戦歿者慰霊大祭」を執り行うにあたり、本会を代表して謹んで祭文を奏上いたします。 ご照覧の如く一昨年発生した武漢肺炎とも言うべき「新型コロナウイルス」の感染は、全世界で約二億人以上の感染者と四百三十万人以上の死者を、我が日本においても百万人以上の感染者と一万五千人以上の死者を生じており、ワクチン接種の効果が期待されているものの未だ収束にはほど遠いものがあると云わざるを得ません。
この間にあって一年延期された東京オリンピックは緊急事態宣言下ほぼ無観客でのオリンピックとなりましたが、見事な成果を収めて無事閉幕し我が日本の威信を世界に知らしめた結果となりました。誠に喜ばしき限りであり、これも単にご加護の賜物と感謝申し上げる次第であります。
本慰霊大祭は残念ながら昨年に続き規模を縮小しての開催となり、止むを得ない仕儀とはいえ英霊の御霊に対し誠に申し訳なくここに衷心よりお詫び申し上げます。
さて本年一月の歌会始めのお題は「実」でありました。
畏くも天皇陛下は「人々の 願ひと努力が 実を結び 平らけき世の 至るを祈る」と詠まれました。また、皇后陛下は「感染の 収まりゆくを ひた願ひ 出で立つ園に 梅の実あをし」と詠まれました。両陛下ともコロナの収束を心から願われ、国家国民の平和と安寧を心から願っておられることが拝察され誠にかたじけない限りであります。
そしてご即位以来靖國神社の春秋の例大祭には欠かさず勅使を差遣されてお供物を捧げられており、英霊に対する思し召しも歴代天皇と等しく深いものがあると恐れながら拝察申し上げるものであります。
発足以来四十五年を数える英霊にこたえる会の「実」は申すまでもなく、昭和五十年十一月二十一日以降途絶えたままになっている靖國神社への天皇陛下のご親拝の再開継続に外ありません。
そしてそのためには国民の代表たる総理,閣僚の靖國神社参拝の定着化こそ肝要であります。残念ながら英霊に対する尊崇の念著しい前安倍総理でさえ在任間ただ一度しか参拝されず。閣僚の参拝も年々淋しき状態になりつつあることは甚だ遺憾と云わざるを得ません。
靖國参拝なくして何の国家道義の回復なく、国家としての将来もありません。
安倍イズムの継承を標榜されている菅総理におかれては中韓両国からの謂れなき誹謗中傷に怯むことなく、また国内の一部の反対勢力の動向に動ずることなく断固毅然として靖國神社に参拝頂きそれを定着化して天皇陛下御親拝の途を啓かれんことを切望するものであります。
大東亜戦争終結後七十有余年、時代も昭和、平成、令和へと変遷して参りました。時代の流れに従い私どもの活動の中心である英霊のご遺族、戦友等関係者も高齢化し、世代交代が急速に進んでおり、本会の前途もまた時の経過とともに厳しいものになりつつあると云わざるを得ません。
これが為、従来の活動に加え現在の時代背景に応じた意識改革、特に若い世代を取り込んだ新たな視点に立った活動を振起することこそ肝要でありましょう。
しかしながら私共はいかに前途が困難であろうとも会員同志心を一つにして目的完遂のために邁進致す所存であります。
靖國の杜に鎮座ましますご英霊、私どもの決意と今後の活動を御照覧頂き、限りなきご加護を賜らんことを祈念申し上げ祭文と致します。令和三年八月十五日
英霊にこたえる会中央本部
会長 寺島 泰三
2021年8月15日 供花
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