第49回全国戦歿者慰霊大祭を斎行

第49回全国戦歿者慰霊大祭を斎行

2024.08.15

  • お知らせ

「終戦の詔書」を拝してから79年目を迎えた8月15日、本会主催の「第49回全国戦歿者慰霊大祭」を午前9時から靖國神社で斎行した。大祭には本会会長及び副会長はじめ、自衛隊の統合・陸・海・空各幕僚長(代理)、中央参加団体、一般を含め84名が参列した。
国歌斉唱、修祓、献饌、祝詞奏上、祭文奏上、玉串奉奠を実施した。本年は、23団体から供花を頂いた。また、岡山県笠岡市遺族連会合からの「千羽鶴」が奉納された。

古庄幸一会長、副会長、来賓(拝殿にて)

 

第四十八回全国戦歿者慰霊大祭  祭文

本日、ここ靖國神社に鎮座まします二百四十六万六千余柱の英霊の大前において、英霊にこたえる会「第四十九回全国戦歿者慰霊大祭」を執り行うにあたり、本会を代表して謹んで祭文を奏上致します。

さて、国際社会は戦後最大の試練の時を迎えており、既存の秩序は深刻な挑戦を受け、新たな危機に突入して、わが国を取り巻く安全保障環境も戦後最も厳しく複雑なものとなっています。
ロシアによるウクライナへの侵攻は、開始から既に二年半を経過したものの収束の気配すらなく、一方、昨年十月のハマスによるイスラエル攻撃に端を発した中東での紛争も膠着状態が続いております。我が国周辺は、中国が軍事力を急速に増強するとともに、尖閣諸島周辺を含む南シナ海・東シナ海そして太平洋などでの活動を活発化させています。
また、北朝鮮は核・ミサイル開発を進展させ、弾道ミサイルなどの発射を強行しています。
そして、ロシアはウクライナ侵略を継続させるなかで、北方領土を含む極東地域での活発な軍事活動を継続させており、さらには中国との共同訓練で、航空機や艦艇の活動も確認されています。
このような時代であるからこそ、我が国としては、早急に憲法を改正し、国防の在り方に関し現実的な検討と対策の具現化が必要であり、これこそ我が国の未来を信じて悠久の大義のために散華された英霊に報いる道に他ならないと信ずるものであります。

発足以来四十八年を迎える「英霊にこたえる会」の目標とするところは、昭和五十年十一月二十一日を最後に途絶えたままになっている靖國神社への天皇陛下御親拝の再開と、これがための総理、閣僚による靖國神社参拝の定着化にあります。
しかし、閣僚の参拝すらも他国やメディアのあおりを受け、年々淋しい状態にあることは、甚だ遺憾と言わざるを得ません。
大東亜戦争の終結から七十九年を経た今日、私どもの活動の中心である英霊のご遺族、戦友と関係者の皆様も高齢化し、世代交代が急速に進み本会の前途が厳しいものとなっていることも事実です。

「英霊にこたえる会」としましては、英霊に対する普通の国としての国民のあるべき姿勢を確立するための国民運動を展開することに努力してまいりますが、従来の活動に加え、今日の時代背景に応じた意識改革と若い世代を取り込んだ新しい視点に立った活動を振起する必要性を強く感じています。

私どもは今こそ会員一同、心を一つにして、目標達成のために邁進する所存です。
靖國の杜に鎮座まします英霊に、私どもの決意と今後の活動を御照覧頂き、限りなきご加護を賜らんことを祈念いたします。
ここにあらためて英霊に尊崇の真を捧げ、感謝の意を表し、祭文と致します。

令和六年八月十五日
英霊にこたえる会   
会長 古 庄 幸 一

 

古庄幸一会長、来賓

大塚海夫 宮司 参集殿2階

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