「第34回戦歿者追悼中央国民集会」を日本会議と共催

「第34回戦歿者追悼中央国民集会」を日本会議と共催

2020.08.15

  • お知らせ

慰霊大祭に引き続き、午前10時30分から日本会議との共催で「第34回戦歿者追悼中央国民集会」を靖國神社内「啓照館」内で開催した。新型コロナウイルスウイルス感染防止対策のため、参加者を80名に限定して実施した。
 国歌斉唱、靖國神社拝礼、終戦の詔書拝聴(玉音放送)後、寺島泰三英霊にこたえる会会長、百地章氏(日本会議会長代理)が主催者挨拶を行った。次いで、自民党参議院議員有村治子氏、ジャーナリストの葛城奈海氏、次いで作家の百田尚樹氏(ビデオメッセージ)の提言が行われた。
 正午の時報に合わせて戦歿者への黙祷、天皇陛下のお言葉拝聴、日本会議の学生代表の力強い「声明」朗読、日本の歌奉唱、「国民の会」からの呼びかけ、その後参加者全員で「海ゆかば」を斉唱した。
 寺島泰三英霊にこたえる会会長は、「見通し困難なアフターコロナの世界情勢に的確に対応するため、我が国の形、美しい日本の心をしっかりと形成することが肝要であり、それこそ悠久の大義の下散華された多くの英霊の御霊にお応えする途である。英霊顕彰もまた「再建(さいこん)」の時期に差し掛かっており、如何なる時代になろうとも英霊顕彰の重要性を改めて再認識するとともに時代背景に応じた意識改革に努め、新たな視点に立った活動を展開すべく会員はじめ志を等しくする多くの皆様と共に一層の努力精進を重ね目的完遂のため決意を新たにしたいと考える。」と力強く挨拶を述べた。

 

声明

戦後七十五年目を迎えた今日、我が国内外の情勢はこれまでと一変している。
まず国内に目を向ければ、世界的大流行を続ける新型コロナウィルスに対して、我が国は国民の自粛努力によって一時は感染者数の拡大を食い止めたかに思われたが、七月に入るや全国各地で再び急増し、国民生活に深刻な打撃を及ぼす事態となっている。
他方、国外に目を転じると、中国は覇権主義的行動を一層強め、我が国尖閣諸島周辺海域において四月中旬から百日を超えて連日中国公船が我が国の排他的経済水域に侵入したり、五月八日以来数度にわたって我が国領海で操業中の日本漁船を執拗に追尾したりしている。
加えて国際法を無視した南シナ海の領海化、香港の自由を蹂躙する香港国家安全法の制定、ブータン東部に対する領有権の主張など、国際社会への不当な挑戦は止まることがない。
今さら繰り返すまでもなく、戦後日本は、我が国を一方的に断罪した東京裁判史観を払拭できず、祖国の名誉も未だ回復されていない。また「平和主義」なる美名のもと、我が国の主権と国民の生命・財産を守るべき国家の責務を軽んずる悪しき風潮が蔓延してきた。
その象徴が国会における憲法論議の停滞である。議論それ自体を拒否する一部野党の頑なな態度によって、国会の憲法審査会では、ニ年間六国会にわたって実質審議がなされていない。国内外の情勢に鑑みれば、このような無為無策が許されるはずがない。新型コロナウィルスの全国的感染拡大を阻止しえぬ強制力なき新型インフルエンザ特措法の改正や、国際社会が連携し中国の覇権主義に対峙しようとしている中で、我が国の領土、尖閣諸島を堂々と警備することさえできない自衛隊の憲法への明記など、憲法論議が不可避な課題は山積している。それ故、国会が速やかに憲法論議の活性化に向けて総力を結集すべきことは疑う余地がない。
我々が享受している今日の平和と繁栄の礎は、幕末維新から先の大戦に至るまで、国家存亡の危機に際して尊い一命を捧げられた、ここ靖國神社に鎮まります二百四十六万余柱の英霊によって築かれたものである。このことを肝に銘じ、中断されたままの総理大臣による靖國神社参拝の再開と定着に向けて一層の努力を継続し、天皇陛下の靖國神社ご親拝実現への道を拓かなければならない。
 我々は、これらの諸課題に取り組み、令和の御代において正しく強く美しい日本国の再生を図るべき、国民運動のさらなる展開に邁進することを、ここに誓う。
 右、声明する。

令和二年八月十五日
第三十四回戦歿者追悼中央国民集会

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