中條高徳会長の開会挨拶

中條高徳会長の開会挨拶

2013.05.09

  • お知らせ

挨拶
 本日、ここに第39回「英霊にこたえる会」の総会を開催するに当り、各都道府県本部、並びに中央参加団体の代表各位のご列席を賜わり厚く御礼申し上げます。
 東日本大震災は、被災地に、大地震、大津波、原発事故の三重苦の大災害をもたらしましたが、大震災後、2年有余を経た今日、未だ完全復興の目途は立っておりません。
 ここに改めて、犠牲となられた方々のご冥福と被災地域の一日も早い復興を祈念申し上げますとともに、ご列席の皆様方の永年に亘るご尽力とご支援に対し、衷心より敬意と謝意を表するものであります。
 昨年12月16日に行なわれました、師走総選挙の結果、自由民主党が単独でも過半数を制する大勝利を収め、政権の座に復帰致しました。
「政権交代」を呪文のように唱え「国民の生活が第一」を掲げて、出来もしないことを公約して、政権交代を実現させた民主党は、国内外の緊急事態に適切な対応がとれず、失態を重ね我が国を累卵の危機に陥れ、わずか3年3ヶ月で政権の座を追われました。
 私達は、一身を捧げて国の礎えとなられたご英霊を祀る「我が国の戦歿者追悼の中心的施設」
である靖國神社を「国の心」として、崇敬の誠を示し、敬虔な祈りを捧げております。
 然るに民主党政権は、鳩山、菅、野田と3代の総理がいずれも「総理の靖國神社参拝を自身が行わないだけにとどまらず、閣僚や政府高官に至るまで、公式参拝を自粛する方針」を採ったことは、皆様ご承知の通りであります。
 師走総選挙の結果は、かかる民主党政権の姿勢に対し、神々の怒りが鉄槌となって下されものと言えるのではないでしょうか。
 第96代の内閣総理大臣に指名され「再建・日本丸」の舵をとることになった安倍晋三総理は、先の大戦以降、吉田茂総理についで2人目の退任後の再登場であります。
 私は、安倍総理が、谷垣禎一自民党総裁の後任に選ばれた時、直ちに、「これは天命です。命懸けでやって下さい」と電文を打ちました。
 安倍総理は、小泉純一郎総理の後継者として、総理に就任された時、「総理の靖國神社参拝」について、私達の絶大な期待に応えることなく「あいまい戦術」を採られ「総理の靖國神社参拝」を実行できないまま、意に反して退陣されてしまいました。
 しかしながら、自民党総裁選に再度立候補した際の記者会見では「国の指導者が靖國神社に参拝し、英霊に尊崇の念を表するのは当然だ。首相在任中に参拝できなかったのは、痛恨の極みだ」と述べられ、自民党総裁再任後の秋季例大祭では、早速自民党総裁と記帳の上、昇殿参拝されました。その折「首相になったら参拝する、しないは、申し上げない方がよい」と記者団に述べ、明言は避けられました。また、2月7日午前の衆院予算委員会でも靖國神社参拝について「第一次安倍内閣で参拝できなかったことは、痛恨の極みだ。今の段階で行くか行かないかも差し控えたい」と述べられました。
 現在、靖國神社では、春季例大祭が斎行されています。安倍内閣の閣僚では、20日に新藤義孝総務相が、21日には麻生太郎副総理兼財務相と古屋圭司国家公安委員長兼拉致問題担当相が参拝されました。安倍総理は「内閣総理大臣」名で「真榊」を奉納されましたが、この度の春季例大祭での靖國神社参拝は見送られるようであります。 安倍総理が再登場され、己の政治生命を懸けてやり遂げようとされていることを成就するには、来たる参議院選挙で勝利を納め、政権基盤を盤石なものとして、長期政権の道筋をつける必要があります。
 それで、私は、参院選までは、安倍カラーを封印し、靖國神社参拝は、参院選後になるものと予測していますが、本年中には必ず「総理としての靖國神社参拝」を実行されて、信念を貫かれ、私どもの期待に応えていただけると確信しております。
 総理就任前から「靖國神社には参拝しない」と明言するような政権から「国の指導者として参拝は当然だ」と言い切った総理を得た今、私達の念願とする「総理及び閣僚の靖國神社参拝」
を定着させ、ひいては今上陛下のご親拝を仰ぐ日がまいるよう志を同じくする友好諸団体の皆様と一体となって、運動を進めて行きたいと思うものであります。
 戦後68年、先の大戦で最愛のつれあいを亡くされた未亡人は、ご生存されていれば、90歳前後になられていることでしょう。
 その戦争未亡人が詠まれたという、去る2月12日の衆院予算委員会で質問に立った、石原慎太郎日本維新の会代表も採り上げられた「かくばかり、みにくき国になりたれば捧げし人のただに惜しまる」と二度と嘆かれることのなきよう、豊葦原の瑞穂の国、日本に生を受けた私達、日本民族は、日本国民の心の拠り所である靖國神社に参拝し、敬虔な祈りと感謝の誠を捧げ、今上陛下のご親拝を念願しつつ「強くて美しい国、日本の再生」を目指し、邁進してまいりましょう。
 皆様の今後一層のご活躍と益々のご健勝を祈念し、私の挨拶と致します。

平成25年4月23日

英霊にこたえる会 中央本部
会長 中條高德

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