「第二十九回戦歿者追悼中央国民集会」を日本会議と共催

「第二十九回戦歿者追悼中央国民集会」を日本会議と共催

2015.08.17

  • お知らせ

慰霊大祭に引き続き、午前十時三十分から日本会議との共催で「第二十九回戦歿者中央国民集会」を酷暑の中、靖國神社参道に特設天幕を設置して開催、千六百人余の参加者が集った。
寺島泰三会長の挨拶のあと、公務の都合上、稲田朋美氏(自民党政調会長・衆議院議員)の提言を実施した後、田久保忠衛日本会議会長の挨拶、続いて、脚本家井沢満氏、呉善花拓殖大学教授の順で提言が行なわれた。予定外として本会副会長として慰霊大祭及び中央国民集会に参加の櫻井よしこ氏が最後に挨拶を実施した。正午の時報に合わせて戦歿者への黙祷、天皇陛下のお言葉拝聴後、日本会議の学生代表が力強く「声明」を朗読、最後に偕行合唱団と共に「海ゆかば」を斉唱し閉会した。

 

声明
 大東亜戦争終結より七十年の歳月を経た今日、戦争の真実も戦後の苦難の歩みも知らない世代が国民の大半を占めるにいたった。しかしながら、現在の国民が享受する平和と繁栄は、国家存亡の危機に際会して尊い一命を捧げられた、ここ靖國神社に静まる二百四十六万余柱の英霊の殉国の誠心の上に築かれたものである。
 にもかかわらず、敗戦後の日本には、東京裁判がもたらした自虐史観をいつまでも払拭せず、英霊の名誉を冒涜する、事実関係を無視した過去の我が国の歩みを断罪する風潮が横行してきた。こうした一部の日本人およびマスコミが作り上げた虚構の歴史は、いわゆる「従軍慰安婦強制連行」など中韓両国が対外宣伝に利用することで、国際社会に広く浸透する結果となっている。
 幸いにも終戦七十年を迎えて、わが国にようやくかかる風潮と決別し、いわれなき非難を拒否し、正しい歴史的事実を世界に発信しようとする動きが生まれてきている。昨日、安倍総理が発表した戦後七十年談話もまた、「村山談話」や「小泉談話」で示した「植民地支配と侵略」を認め、「おわび」と「謝罪」を要求する内外からの執拗な圧力にもかかわらず、「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」として、日本が謝罪の歴史に終止符をうち未来志向に立つことを世界に対して発信したことを高く評価したい。
 周知のように、中国による国際法無視の傍若無人な海洋進出によって、アジアの安全保障環境は激変した。そうした中で、積極的平和主義を掲げる安倍内閣の安全保障政策に対して、今や欧米ならびにアジア諸国は強い支持を寄せており、わが国に対するいっそう積極的な世界平和の推進への貢献を期待している。
 しかし、未だにわが国内部には、「平和主義」、「平和憲法遵守」等の美名のもとで、安保法案を戦争法案と決めつけ、わが国の安全保障政策を発展させることを拒否しようとする勢力が存在している。彼らは過去のわが国の歴史を一方的に糾弾し、あわせて安全保障政策を批判することで、中国の代弁者となっている。
 わが国が国際社会の期待に応え、国際社会の平和に貢献する国家となるためには、それをよしとする国民の覚悟が不可欠である。そのために肝要なのは、健全な国民精神の確立である。それには、国際社会に対する正しい歴史事実の情報発信を政府を挙げて進めるとともに、英霊の慰霊・顕彰の中心的施設である靖國神社に対して、首相が政府・国民を代表して参拝し、英霊に対して深甚なる感謝の意を表することからはじまるといって過言ではない。
 終戦七十年の時を迎え、我々はあらためて、安倍総理に靖國神社参拝を継続し「総理参拝の定着」を要望するとともに、英霊の御前において、憲法改正の早期実現を中心とする諸課題に取り組み、誇りある国づくりを目指す国民運動を一層力強く展開することを誓うものである。
右、声明する。

平成二十七年八月十五日
第二十九回戦歿者追悼中央国民集会
英霊にこたえる会
日本会議

 

尚この後、同会場において日本会議主催による「終戦70年若人の集い」が十三時十五分から十四時四十分の間開催された。

主催者代表として挨拶する寺島泰三会長

提言者として挨拶する稲田朋美自民党政調会長・衆議院議員

最後に主催者側の要請で挨拶する櫻井よしこジャーナリスト・国家基本問題研究所理事長・本会副会長

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