第44回全国戦歿者慰霊大祭を斎行

第44回全国戦歿者慰霊大祭を斎行

2019.08.15

  • お知らせ

「終戦の詔書」を拝してから74年目を迎えた8月15日、本会主催の「第44回全国戦歿者慰霊大祭」を午前9時から靖國神社で斎行、水落敏栄日本遺族会会長、佐藤正久外務副大臣はじめ自衛隊の統合・陸・海・空幕僚長(各代理)、都道府県本部及び中央本部参加団体の代表等約350名が参列した。
 寺島泰三会長は、「私共は、いかに前途が困難であろうとも、会員同志と心を新たにして、目的完遂の為に邁進いたす所存であります。靖國神社は、明治2年のご創建以来、本年150周年の記念すべき年を迎えられました。6月のご創建150周年祭は既に終了し、新天皇陛下の御親拝はありませんでしたが、本年は今後10月の秋季例大祭、11月の明治祭、新嘗祭と記念すべき日が続いて参ります。この意義ある年に当たり、ご祭神は勿論の事、ご遺族はじめ日本国民挙げて、新天皇・皇后両陛下の靖國神社行幸啓が一日も早く成就することを、ご期待申し上げるものであります。神鎮まりまする御祭神、私共の決意と行動をご照覧賜わり、願わくは限りない、ご鞭撻とご加護を賜わらんことをお願い申し上げます。ここに、あらためて御霊に尊崇の誠を捧げ、感謝の意を表し、祭文と致します。」と力強く祭文を奏上した。
 祭典における奏楽は拓殖大学吹奏楽部、献楽は偕行社の尾崎良江氏指揮のもと偕行合唱団が実施、拝殿には千葉県茂原市のカトリック教会「マリアの里」と岡山県笠岡市遺族連会合女性部からの「千羽鶴」が飾られた。

祭文を奏上する寺島泰三会長

 

祭文

ここ靖国神社に鎮まります二百四十六万六千余柱の英霊の大前において「英霊にこたえる会」第四十四回全国戦没者慰霊大祭を執り行うに当たり、本会を代表して謹んで祭文を奏上いたします。
御照覧のとおり、本年は四月三十日に天皇陛下の御譲位と翌五月一日に皇太子殿下の新天皇御即位という歴史的にも例を見ない節目の年を迎え「令和」の御代が開幕いたしました。
ご譲位あそばされた上皇陛下はご即位以来三十年、日本国の、そして日本国民統合の象徴としてのお務めを果たしてこられ、特に戦歿者慰霊については、特別の思し召しで、遺族の方々に大御心を寄せられ、国内外にわたり慰霊の旅を続けてこられました。このようなご足跡に思いをはせるとき、この慰霊の旅の終着駅は靖國神社への御親拝であろうと拝察申し上げてまいりましたが、私共の切なる願いは残念ながら叶えらませんでした。
靖國神社は、明治天皇によりご創建され爾来、明治・大正・昭和と歴代天皇のご親拝を仰いで参りました。また、例大祭における勅使のご差遣は、伊勢神宮の年三回について年二回と手厚いもので、皇族の方々の相次いでの靖國神社ご参拝等を拝察申し上げますと、靖國神社に対する皇室の深い思し召しが伺われ、天皇陛下のご親拝なき靖國神社の姿を私どもは到底思い浮かべることはできません。
この皇室の伝統をご即位あそばされた天皇・皇后両陛下も継承していただき上皇及び上皇后ともども靖國神社へ行幸啓賜りますようご期待申し上げるものであります。
私共が英霊の慰霊顕彰の国民運動を展開して四十年余、昭和・平成を経て令和の年を迎えました。この間、英霊のご遺族、戦友、関係者等の高齢化に伴い世代交代が急速に進んでおります。戦後生まれの世代が八割を超えた今日、国民の代表である国会議員の靖國神社参拝は依然として低調であり、総理大臣や閣僚の参拝も昨今は途絶えたままであり、英霊の慰霊・顕彰という国家の基が希薄化しつつあるのは極めて憂慮すべきことであります。
このような環境下において「総理・閣僚の靖国神社参拝の定着化」と「天皇陛下の御親拝の再会」を目標とする本会の前途は、厳しいものになりつつあると認識せざるを得ません。しかしながら、靖國神社参拝を実行することなくして何の国家動議の回復もなく国家としての将来もありません。
私共は、いかに前途が困難であろうとも会員同志と心を新たにして目的完遂のために邁進いたす所存であります。靖國神社は、明治二年のご創建以来本年百五十周年の記念すべき年を迎えられました。
六月のご創立百五十年祭は既に終了し、新天皇陛下のご親拝はありませんでしたが、本年は今後十月の秋季例大祭、十一月の明治祭、新嘗祭と記念すべき日が続いて参ります。
この意義ある年に当たり、ご祭神は勿論のこと、ご遺族はじめ日本国民挙げて新天皇・皇后陛下の靖國神社行幸啓が一日も早く成就することをご期待申し上げるものであります。
神鎮りまするご祭神、私共の決意と行動を御照覧たまわり、願わくは限りないご鞭撻とご加護を賜わらんことをお願い申し上げます。
ここに、あらためて御霊に尊崇の誠を捧げ、感謝の意を表し、祭文と致します。

令和元年八月十五日
英霊にこたえる会中央本部
会長 寺島 泰三

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