第三十七回全国戦歿者慰霊大祭執行

第三十七回全国戦歿者慰霊大祭執行

2012.08.20

  • お知らせ

 「終戦の詔勅」を拝してから六十七年を迎えた八月十五日、本会主催の「第三十七回全国戦歿者慰霊大祭」を午前九時から靖国神社拝殿で斎行、水落敏栄参議院議員、自衛隊の統合・陸・海、空各幕僚長(各代理)、陸上自衛隊東部方面総監(代理)、都道府県本部、中央参加団体の代表等約六百人が参列した。

祭文
 痛哭の「終戦の詔書」を拝してから六十七年目を迎えた、皇紀二千六百七十二年に当る本日、ここ靖國神社に鎮まります二百四十六万六千余柱の英霊の大前において、英霊にこたえる会「第三十七回全国戦歿者慰霊大祭」を挙行するに当り、本会を代表して謹んで祭文を奏上いたします。
 昨年三月十一日、国難とも言うべき、大地震、大津波、原発事故の三重苦の大災害が我が国を襲いました。常日頃、国を護ることすら忘れたような政治家たち、権利の主張のみに急で、義務の概念を喪い去ったような国民に、業を煮やしていた石原東京都知事は「天罰」と発言して物議をかもしましたが、戦後六十有余年、国を護ることも忘れ、安逸の時を過ごしてきた我が国土、我が民族を「神の恩寵的試練」が「天の戒め」として下されたとも言えましょう。この大災害に際し、身の危険を感じつつも「公」のため、「義」のため、身を挺して、ことに当った自衛隊、警察、消防の国民の胸を打つ大活躍、わが役割を敢然として遂行し、職に殉じられた方々への感謝の思いは、今も尚、国民の心の中に生き続けております。
 ご照覧のとおり、東日本大震災に遭遇し、我が民族の自制心を忘れず、しかも事にあたり、我が身を顧みない勇気、そして強いコミュニティ精神などに対して、外電は、世界各国の賛辞を次々と報じました。
 豊かになるとともに、我が民族にはびこっていた「絆」の乱れ、個の主張の虜になって、無縁社会が到来し始めていた我が国に、この大きな災難がその生き様の綻びを気づかせ、眠っていた我が民族の美質を現出させ「大和魂」をとり戻してくれました。
 しかしながら、この大災害からの復興の道は誠に厳しいものがあり、その歩みは、遅々たるものであります。瓦榛の処理問題一つ取り上げても、大震災発生時、世界の人々を驚かせ、称賛の的となった民族の誇り「絆」の強さを示した、我が国民の対応がこんなものかと、目を疑わざるを得ない事象が続いているのが現状であります。 政府主催の「東日本大震災一周年追悼式」で、今上陛下は「被災地の今後の復興の道のりには、多くの困難があることと予想されます。国民の皆が、被災者に心を寄せ、被災地の状況が改善されていくよう、たゆみなく努力を続けていくことを期待しています。」と述べられました。
 靖国神社に鎮まりますご英霊は、我が国、我が民族の危機に際し、一身を捧げて国難に殉じられたのであります。
 東日本大震災という、国難とも言うべき大災害に遭遇した被災者の皆様に寄せられた、今上陛下の大御心は、国難に殉じられた二百四十六万六千余柱のご英霊に対し、限りない感謝と崇敬の思いをお寄せあそばされていることは、言うまでもありません。
 しかしながら、靖国神社へのご親拝は、終戦三十周年目に当る、昭和五十年十一月二十一日の昭和天皇・皇后両陛下の行幸啓以降、途絶えたままであります。
 「被災地の状況の改善に、たゆみない努力の継続を」との今上陛下の大御心に応えるため、野田佳彦総理の成すべきことは、国難に際して一身を捧げて、国の礎となられたご英霊の鎮まります靖国神社に、先ず参拝し「わが国家、国民を護り給え」と敬虔な祈りを捧げ、速やかな被災地の復興を誓うことから始めるべきでありましょう。
 野田総理は、平成二十三年九月、組閣後の記者会見で「国際政治等々を総合判断して、首相、閣僚は参拝しない」と述べましたが、今こそ躊躇なく、これを撤回し、総理及び閣僚の靖国神社公式参拝を定着させ、天皇陛下ご親拝の途を啓くことが、今上陛下の大御心に添うこととなり、且つ、国民の悲願にも応えることであると確信するものであります。
 ご照覧のとおり、ご英霊が一身を捧げて、お護りいただいた祖国日本は、今や内憂外患、累卵の危うき状態にあります。私どもは、ご英霊のご期待に応えるべく、一丸となって、被災地の再興、再生日本を目指し、努力精進してまいりますことをお誓い致しますと共に、ご英霊のご加護を祈念中し上げ、祭文と致します。

平成二十四年八月十五日
英霊にこたえる会 会長 中條高徳

 今回の慰霊大祭の献花で政党関係では初めて「たちあがれ日本」から献花があり靖国カレンダー関連で昨年からの凸版印刷株式会社に加え今回は大日本印刷株式会社からも献花があった。
 また献歌は昨年の尾崎音楽工房合唱団に代り尾崎良江氏の指揮により偕行合唱団が実施した。

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