38回総会 中條会長挨拶

38回総会 中條会長挨拶

2012.04.23

  • お知らせ

本日、ここに第三十八回「英霊にこたえる会」の総会を開催するに当り、都道府県本部、並びに中央参加団体の代表各位のご列席を賜り、厚く御礼申し上げます。

 昨年四月二十七日に開催を予定していました第三十七回総会は、東日本大震災のため急遽取り止め、書面でもって評決をいただきましたので、本総会は、二年振りに関係各位一堂に会しての開催となりました。

 改めて、東日本大震災で犠牲となられた方々のご冥福と被災された皆様と被災地域の一日も早い復興を心から祈念申し上げますとともに、ご列席の皆様方の永年に亘る多大のご尽力とご支援に対し、心からの敬意と謝意を表するものであります。

 皆様ご承知のとおり、本会が発足以来、目標として掲げてまいりました「総理及び閣僚の靖國神社公式参拝の定着化」は、昭和六十年八月十五日の中曽根総理の「公式参拝」実現により結実しましたが、その喜びも束の間、中国の内政干渉に屈し、平成十三年八月十三日の小泉総理の公式参拝まで、実に十六年間に亘り「総理の公式参拝」は不毛時代を過ごしました。

 小泉総理は、総理在任間毎年参拝されましが、小泉総理引退後は、安倍、福田、麻生の自由民主党の総理は、三代続いて総理として靖國神社不参拝のまま退陣され、政権は、靖國神社参拝について、首相は勿論のこと、閣僚から政務官に至るまで、参拝自粛を要請する民主党に移行してしまいました。そして「靖國神社不参拝の総理のもとでの内閣は短命」という史実が示す通りの結末を鳩山、菅両内閣は辿りました。

 特に菅内閣が東日本大震災に遭遇したことは、日本の伝統的な神観から見れば、戦後ほぼ半世紀、国を護ることを忘れ、安逸の時を過ごし、あまつさへ一身を捧げて国の礎えとなられたご英霊を祀る靖國神社への不参拝を明言し、閣僚に至るまで自粛を求める姿勢が神々の怒り、崇りとなって、わが国土を、我が民族を大災害が襲ったとも考えられなくもありません。

「崇り」は「守護」とともに神の重要な属性であり、それを鎮めるため、祭りを行ってきているのであります。

 私は、東日本大震災に遭遇したというこの逆境を神の恩寵的試練だとして捉え、被災した人達の振る舞いや救助にかけつけた人達の献身的働きに「眠っていた日本民族の美質がここに現れ、大和魂を取り戻した」と復興への希望の光を見ているのであります。

 鳩山、菅両総理の後を受けて、野田佳彦氏が三代目の総理として就任した際、私は、野田総理の野党時代における小泉総理に対する国会での質問状提出等の言動から、民主党政権の靖國観に風穴を開けるものと期待致しました。

 ところが野田総理は、組閣後の会見で「国際政治等々を総合判断して、首相、閣僚は公式参拝はしない」と述べ、靖國神社参拝を行わず、私どもの期待を裏切ってしまいました。

 野田内閣は、組閣人事で党内融和路線を優先した為、発足早々閣僚の一部を更迭せざるを得なくなり、一月十三日、「消費税を柱とする社会保障と税の一体改革」を目指す改造内閣を発足させ、これに政治生命をかけました。

 野田総理は「わが政治哲学」として「この日本に生まれてよかったと思える国をつくるために全力を盡す」と述べています。

 野田総理が政治生命をかけた一体改革や、政治哲学を成し遂げるため、総理として、先ず第一にやるべきことは、国難に際し、一身を捧げて国の礎えとなられたご英霊を祀る我が国の戦歿者追悼の中心的施設である靖國神社に参拝し「我が国家、国民を護り給え」と敬虔な祈りと感謝の誠を捧げることです。これにより初めて野田総理がやり遂げようとする途が啓かれると私は思っています。

 また「新たな国立の戦歿者追悼施設の建設」は、このための調査費を概算要求に計上することを阻止するため、財務副大臣、財務相として尽力していただいた野田総理の下では、表面化することはないだろうと思いますが、今後の政局の動向如何によっては、また浮上することを無しとは言えません。

 私どもは、この建設問題が二度と表面化しないよう、断念に至るまで、志を同じくする友好諸団体と一体となって、阻止運動を継続してまいる所存でありますので、皆様の今後益々のご支援、ご協力をお願い致します。

 後ほど講演で、私の所信の一端を申し述べる機会を得ていますので、開催冒頭での私の挨拶はこれで終らせていただきます。

 皆様の今後一層のご活躍と益々のご健勝を祈念いたします。

平成二十四年四月二十三日
英霊にこたえる会中央本部
会長 中條 高德

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