「第二十七回戦歿者追悼中央国民集会」共催

「第二十七回戦歿者追悼中央国民集会」共催

2013.08.28

  • お知らせ

慰霊大祭に引き続き、午前十時三十分から日本会議との共催で「第二十七回戦歿者中央国民集会」を酷暑の中、靖國神社参道に特設天幕を設置して開催、千五百人強の参加者が集った。
中條高德本会会長、三好達日本会議会長の主催者代表挨拶のあと、衛藤晟一参議院議員・総理補佐官、評論家石平氏、長谷川三千子埼玉大学名誉教授の順で提言が行われた。
その後、偕行合唱団による合唱、戦歿者への黙祷、天皇陛下のお言葉拝聴後、日本会議の学生代表が力強く声明を朗読した。

 

 

声明

今さら申すまでもなく、今日、我々が享受している平和と繁栄は、明治維新よりこのかた途絶えることなく到来した祖国存亡の危機に際会して、かけがえのない一命を捧げられた幾多の英霊の尊い犠牲によって築かれたものである。かかる悲しくも輝かしき歴史を戴いてきたにもかかわらず、戦後日本は、先の大戦を戦勝国の立場から一方的に断罪した東京裁判の桎梏によって、永遠に語り継がれるべき英霊の事跡を軽んじ、名誉を損ない、また、将来の国家の有事を想定することを意図的に避ける風潮を生み出し、蔓延させてきた。
まさに、この英霊を顕彰し、国家の主権を尊重する気概と精神の欠如が、このところ一段と露骨さを増した中国艦船による尖閣諸島への領海侵犯、ならびに韓国大統領による竹島不法上陸という屈辱的事件を招来したことは誰の目にも明らかである。その背景に外交手段として中韓両国によって歪曲された歴史認識の強要があるのはもはや多言を要しないだろう。遺憾ながら、この不正常事態は改善されることなく今日に至っている。
幸いにも、昨年十二月に発足した安倍晋三政権は、主権意識の希薄と国家の名誉の軽視という戦後久しく続いた悪しき風潮を抜本的に是正する方針を打ち出し、逸早く外交・安全保障に関する諸政策の策定に取り組んでいる。その姿勢が国民の信任を得ていることは先の参議院選挙に如実に示された。
しかしながら、戦後体制の刷新には、これまで繰り返し指摘されてきたことだが、健全な国民精神の確立こそが何よりも先決であろう。その第一歩が我が国の戦歿者慰霊・顕彰の中心的施設である靖國神社に永久に鎮まる英霊に対して深甚なる追悼と感謝の意を表すために、安倍総理が政府・国民を代表して参拝することである。
安倍総理は、去る四月十日の衆院予算委員会において、靖國神社参拝につき「先の大戦では『靖國で会おう』との合言葉で多くの兵士が散っていった。遺族は(戦死した)父や主人に会えるかもしれないとの思いであの場に行く」「私が指導者として尊崇の念を表することは国際的にも当たり前のことだ」と明言されている。
自国の歴史・伝統にしたがった方式によって戦歿者に慰霊・顕彰の誠を捧げることは国家存立の精神的源泉であり、普遍的心情かつ国際常識でもある。にもかかわらず、昭和六十年の中曽根総理の公式参拝の後は、橋本総理の例外的参拝を別にすれば、小泉総理を除く歴代の総理は中韓両国の内政干渉に屈して参拝を見送ってきた。
安倍総理に切に望む。中韓両国に対して我が国に対する外交的圧力が無意味・無力であることを悟らせるためにも、総理が親しく靖國神社の社殿に額づき、英霊に表敬・感謝の祈りを込めてその御心を身に体し、そのご加護を頂いて、国民とともに我が国の主権と名誉を守る決意を誓われんことを。
我々は、ここに総理の靖國神社参拝を重ねて要望し、英霊がひとしく望まれる祖国再建・憲法改正の実現という戦後体制克服のための国民運動を力強く展開することをあらためて誓う。
右、声明する。

平成二十五年八月十五日

第二十七回戦歿者追悼中央国民集会
英霊にこたえる会
日本会議

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