第三十九回全国戦歿者慰霊大祭斎行

第三十九回全国戦歿者慰霊大祭斎行

2014.08.25

  • お知らせ

「終戦の詔書」を拝してから六十八年を迎えた八月十五日、本会主催の「第三十九回全国戦歿者慰霊大祭」を午前九時から靖國神社拝殿で斎行、山田宏衆議院議員、水落敏栄参議院議員、自衛隊の統合・陸・海・空各幕僚長(各代理)、都道府県本部、中央参加団体の代表等、約三百五十名が参列した。中條会長は昨年末実行された「総理の靖國神社参拝」に対し敬意と謝意を表し、「安倍総理の舵取りのもと戦後体制から脱却し、誤まれる歴史認識を是正して『強くてたくましい誇りある国、日本』の再生を目指して努力精進してまいります」との祭文を奏上した。

 

祭文

痛哭の「終戦の詔書」を拝してから、六十九年目を迎えた皇紀二千六百七十四年に当たる本日、ここ靖國神社に鎮まります、二百四十六万六千余柱の英霊の大前において、英霊にこたえる会「第三十九回全国戦歿者慰霊大祭」を挙行するに当り、本会を代表して謹んで祭文を奏上いたします。
ご照覧のとおり、第2次安倍内閣が発足してから丁度一年後の、昨年十二月二十六日、安倍総理は、靖國神社に参拝され、所信を貫徹されました。
自民党総裁選で再度立候補された際の記者会見で「国の指導者が靖國神社に参拝し、英霊に尊崇の念を表するのは当然だ。首相在任中に参拝できなかったのは、痛恨の極みだ」と述べられ、第2次安倍内閣発足後も再三に亘り国会の場で「痛恨の極み」を表明されていた安倍総理でしたが、春・秋の例大祭では「真榊」を奉納され、八月十五日には、玉串料を上納されましたが、参拝はされませんでした。
昨年の慰霊大祭に、この壇上で「安倍総理は、秋季例大祭には必ず総理としての参拝を実行されて信念を貫かれ、私どもの期待に応えていただくものと確信しています」と奏上いたしましたが、安倍総理の靖國参拝による国際社会に与える影響や、米国政府の思惑等を考慮して、年内の「総理参拝」は無理かと思っていた矢先の断行でした。
七年間かけて念願を果たされた安倍総理の靖國神社参拝に対し、私どもはその決断に、心から敬意と謝意を表するものであります。
しかしながら、安倍総理の靖國神社参拝が実行されるや、想定内とは言いながら中・韓両国は、安倍総理の靖國参拝を、いわゆる慰安婦問題をセットにして、安倍総理ひいては、我が国の歴史認識に横槍を入れ「日本の指導者は第2次世界大戦時の犯罪を否定し、大戦後構築された国際秩序を壊そうとしている」と批判し、謀略宣伝外交を世界各国に展開しているのは、ご照覧の通りであります。
今日まで戦後六十九年、依然として戦後体制から脱却できず、東京裁判自虐史観を払拭せず、主権を冒されても毅然とした対応をとれていなかった我が国に対し、友好国米国までが、安倍総理の靖國参拝を「失望した」と表明する有様でした。
衛藤晟一首相補佐官が、この米国の「失望」表明に対し、動画サイトで「むしろわれわれの方が失望した」と批判し、その後動画を削除しましたが、私どもは、この衛藤補佐官の批判は、われわれの本音を表明してくれたものと解しております。
第1次安倍内閣誕生時、安倍総理は「戦後体制からの脱却と美しい国日本の再生」を旗印に掲げながら、早々に退陣に追い込まれましたが「日本の再生」は、戦後体制の脱却がなければ達成できません。
安倍総理が、日本国民の心の拠り所である靖國神社の参拝を、中・韓両国の内政干渉を退けて実行された今、私どもは安倍総理の舵取りのもと、戦後体制から脱却し、誤まれる歴史認識を是正して「強くてたくましい誇りある国、日本」の再生を目指して努力精進してまいりますことを、お誓い致しますと共に、二百四十六万六千余柱の英霊のご加護を祈念申し上げ、祭文と致します。

平成二十六年八月十五日
英霊にこたえる会 会長 中條高徳

 

慰霊大祭の献花は二十四基で、政党関係は、自由民主党、民主党、次世代の党の3党であった。
奏楽は拓殖大学吹奏楽部、献楽は尾崎良江氏指揮のもと、偕行合唱団男女十四名が実施、拝殿には千葉県茂原市のカトリック教会・日曜学校「マリアの里」からの千羽鶴が飾られた。

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