第47回全国戦歿者慰霊大祭を斎行

第47回全国戦歿者慰霊大祭を斎行

2022.08.15

  • お知らせ

「終戦の詔書」を拝してから77年目を迎えた8月15日、本会主催の「第47回全国戦歿者慰霊大祭」を午前9時から靖國神社で斎行した。
本年も、新型コロナウイルスの感染拡散が続き、収束の兆しが見えず、日本国内においても緊急事態宣言下、規模を縮小し内なる行事とした。
大祭には本会会長及び副会長はじめ、自衛隊の統合・陸・海・空各幕僚長(代理)、中央参加団体の代表を含め29名が参列した。
国歌斉唱、修祓、献饌、祝詞奏上、祭文奏上、玉串奉奠を実施した。本年は、25団体から供花を頂いた。
また、岡山県笠岡市遺族連会合女性部及び千葉県マリアの里からの「千羽鶴」が奉納された。


寺島泰三会長、副会長、来賓(拝殿にて)

祭文

「終戦の詔書」を拝してから七十七年目を迎えた本日、ここ靖國神社に鎮座まします二百四十六万六千余柱の英霊の大前において、英霊にこたえる会「第四十七回全国 戦歿者慰霊大祭」を執り行うにあたり、本会を代表して謹んで祭文を奏上いたします。
ご照覧の如く去る二月二十四日、突如として、大国ロシアが隣国のウクライナに一方的に侵攻を開始し、現在に至るも尚、住民を巻き込んだ凄惨な激しい戦いが続いております。
今後の戦況の推移は予断を許しませんが、如何なる理由とは云え大国による武力を使用しての現状変更の試みに対しては国際社会として断じて許すべきではありません。
また、周辺を核保有かつ専制主義的国家に囲まれている我国としては国防のあり方に関し真剣なる検討対策が必要であり、これこそ我国の未来を信じ悠久の大義に散華された英霊の御霊に報いる道に他ならないと信ずるものであります。
申すまでもなく本会の目標とするところは、「靖國神社への天皇陛下御親拝の再開」及びこれがための「総理、閣僚の参拝の定着化」にあります。
明治二年御創建以来靖國神社は明治、大正、昭和と折に触れ歴代天皇陛下の御親拝を賜って参りましたが、今を去る四十七年前の昭和五十年十一月二十一日以降政治的理由により平成の御代も令和においても今日まで天皇陛下の御親拝は途絶えたまま打ち過ぎていますことは残念であり、靖國神社に鎮座まします御英霊の御霊に対し誠に申し訳なく思います。
畏くも今上陛下におかせられましては、令和元年五月ご即位の砌「上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、また歴代天皇のなさりようを心にとどめ」と述べられ、そのお言葉通り靖國神社の春秋の例大祭には歴代天皇と等しく欠かさず勅使を差遣されてお供物を捧げられており、英霊に対する思し召しもまた深いものがあると恐れながら拝察申し上げるものであります。
なるべく近い将来において天皇陛下の靖國神社への行幸がなされることを強く望むものであります。
これがためには国民の代表たる総理・閣僚の靖國神社参拝の定着化こそ肝要であります。
残念ながら現職総理大臣の参拝は、平成二十五年十二月二十六日に当時の安倍総理が参拝された以降途絶えたままであり、閣僚や国民の代表たる国会議員の参拝も年々淋しき状態になりつつあることは甚だ遺憾と云わざるを得ません。
靖國参拝なくして何の国家道義の回復はなく、国家としての将来もありません。
岸田総理におかれては、心ある善良な日本国民の意見を率直に聴取され、中韓両国からの謂れなき誹謗中傷に怯むことなく、また国内の一部の反対勢力の動向に屈することなく断固毅然として靖國神社に参拝頂きそれを定着化して天皇陛下御親拝の途を啓かれんことを切望するものであります。
大東亜戦争終結後七十七年、沖縄の本土復帰五十年を迎え、時代も昭和、平成、令和へと変遷して参りました。時代の流れに従い私どもの活動の中心である英霊のご遺族、戦友等関係者も高齢化し、世代交代が急速に進んでおり、本会の前途もまた時の経過とともに厳しいものになりつつあると云わざるを得ません。
これが為、従来の活動に加え現在の時代背景に応じた意識改革、特に若い世代を取り込んだ新たな視点に立った活動を振起することこそ肝要であります。
私どもは前途が如何に厳しい困難な道であろうとも会員一同志を一つにして目的完遂のために努力精進致す所存であります。
靖國の杜に鎮座まします御英霊、私どもの決意と今後の活動を御照覧頂き、限りなきご加護を賜らんことを祈念申し上げ祭文と致します。

令和四年八月十五日
英霊にこたえる会
会長 寺島 泰三

 


2022年8月15日 寺島泰三会長、来賓

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